リーダーならば「なぜ」を語りなさい
どうも!
今日のハックは「リーダー」と呼ばれる人がやるべきことについてです。
WHYから始めよ!―インスパイア型リーダーはここが違うでは、パターンを学び、訓練することで誰もが人の先頭に立つことができると書かれています。
では、偉大なリーダーになるためには何をすればよいのでしょうか?
- 作者: サイモン・シネック,栗木さつき
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/01/25
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 31回
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リーダーは「なぜ」を語れ
本書の中で繰り返し述べられている「リーダーがするべきたった一つのこと」は、行動する理由(=WHY)を明言することです。
たいていの人は自分のしていること(=WHAT)は説明出来ます。
それが全体として、どのように(=HOW)なされているかを説明できる人もいるでしょう。
しかし「なぜ」(=WHY)それをするのかを説明できる人はほとんどいません。
本書で述べられている留意点として、「なぜ」には「お金を稼ぐため」という理由は含まれないことがポイントです。
「お金を稼ぐ」というのは、理由ではなく結果だからです。
本書は、ライト兄弟も、スティーブ・ジョブズも、キング牧師も、みんなみんな「なぜ」から始まっていると述べています。
このような人々をときめかせ鼓舞するリーダーに必要なことこそ、「なぜ」(=理念、信念、大義、目的)を語ることなのです。
「なぜ」を語る、そのパワー
あなたが買ったその製品、なぜ買いましたか?機能ですか?価格ですか?それとも別の何かでしょうか?
この世界には合理性では説明できない理由で製品やサービスを購入していることがあります。
例えば、アップルやスターバックスがそうです。
アップルより性能の高いチップを乗せて、価格が安い製品はたくさんあります。
スターバックスより安くて味が劣らないコーヒーを出す店もたくさんありますよね?
では、なぜこれらの企業の製品を我々は買うのでしょうか?
それはこれらの企業が「なぜ」を語ることで、我々の「感情」に訴えかけてくるからです。
「なぜ」を語る場合と語らない場合のマーケティングメッセージの違いを本書から紹介します。
「なぜ」を語らない場合
われわれは、すばらしいコンピュータをつくっています。 美しいデザイン、シンプルな操作性、取り扱いも簡単。 一台いかがです?
「なぜ」を語る場合
現状に挑戦し、他社とは違う考え方をする。それが私たちの信条です。 製品を美しくデザインし、操作性をシンプルにし、取り扱いを簡単にすることで、私たちは現状に挑戦しています。 その結果、すばらしいコンピュータが誕生しました。 一台、いかがです?
お分かりだと思いますが、後者はアップルが実際に使っている方法です。
「なぜ」から始まることは、人々を感情的に惹きつけます。
感情的に惹きつけられれば、人々はそれに着いて行く理由なんていくらでもひねり出すことが出来るのです。
最後に、本書もまた「なぜ」からスタートしていますので、その部分を紹介して終わりにします。
「ヴィクトリアに。いつも名案を思いつき、最高のものにしてくれる。 世の中にはリーダーがいる。先頭に立ち、先導する人たちだ。 リーダーは権力、もしくは影響力をもつ。 そして、私たちを奮い立たせる。 個人であろうが、組織であろうが、私たちは 従わざるをえないリーダーではなく、従いたいとみずから望むリーダーについていく。 私利私欲のためではなく、私たちのために先導してくれるリーダーに従う。 本書は、人々を感激させ、奮起させたい、つまりインスパイアしたいと願う人 自分をインスパイアしてくれる人物を見つけたいと願う人のための本である。」 ー序文より
興味があれば読んでみて下さい!素晴らしい本です。
最後までこの長文を読んで下さった方に心より感謝申し上げます。
それでは!
- 作者: サイモン・シネック,栗木さつき
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/01/25
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