仕事に悩んだら、フリハク。

自由な働き方・生き方を考えるブログ

ブックマークはGoogleだけでいい。

 イスから転がる妻を見る。何だか楽しそうだった。自宅より

 

 キルケゴールは言った。

「死に至る病とは 絶望のことである。」

 

 ドイツ語の哲学書というのは実に良い。目次を読むだけで内容のほとんどが分かるようになっている。恐ろしいまでに目次が充実しているのだ。ドイツ人は、ミステリー小説の目次に、犯人の名前を書くに違いない。僕はこの詳しすぎる目次現象を、ドイツ人の真面目な気質からくるものだとずっと思っていた。しかしながら好奇心で調べてみると、キルケゴールはデンマーク人であった。世の中、何でもうまく説明できるわけではない。そう思って自分の無知を棚に上げた。

 さて、今日のインターネットにはキルケゴールの其れとは違う病が蔓延している。僕はその病を「役に立つ病」と呼んでいる。顔を持たない有象無象、0と1、バカと利口風のバカが「役に立つ情報」という皮をかぶったクソの役にも立たない糞を撒き散らしている。フェイスブックも、ツイッターも、ブログも、その糞で汚れきってしまっている。

 「役に立つ情報」の一体どこがクソなのだろうと思う人もいるだろう。情報自体は別にどうだっていい。問題なのは、役に立つ情報を発信している有象無象の輩の文章が劇的に「おもしろくない」ことだ。はっきり言って「役に立つ情報」をこれみよがしに書いてる文章はクソつまらない。さらにたちが悪いのは有象無象の輩は、クソつまらないということが大きな罪であり罰であることを理解していない。

 世の中の需要と共有のバランスは、面白いかつまらないで判断されている。テレビのゴールデンの時間に、何の役にも立たないくだらないトーク番組やバラエティが放送されているのはそういうことだ。もしも多くの人が面白いものよりも役に立つものを優先して考えているなら、ゴールデンのテレビは、役に立つ教養番組で埋め尽くされているはずだ。

 役に立つことを10個並べるくらいなら、役に立つことは1個にして、後は役に立たない面白い話にするべきだ。そうでなければ人は覚えておくことができない。しかし、有象無象にはそれができない。奴らはスティーブ・ジョブズの名言は引用できても、面白いことを言うことはできないからだ。だから有象無象どまりなのだよ。ワトソン君。

 まさか、これを読むあなたも有象無象ではあるまいな?明日には忘れる「役に立つ情報」を読んで、賢くなったと錯覚していまいか?もしや、役に立つ情報をネットに書いている?それは重症だ。今すぐに、これを閉じてフミコフミオさんのブログを読んできなさい。

 フミコフミオさんのブログには役に立つ情報が一切載ってない。はっきり言って、気持ちいい程に何の役にも立たない。フミコフミオさんのアレも立たない。しかし、笑える。泣ける。感動する。有象無象とは違うのだよ。

 

delete-all.hatenablog.com

 

 そろそろ、この取り留めのない話にもオチをつけよう。このブログのカテゴリーにはライフハックというカテゴリーがある。そこをクリックすると、何とおぞましいほど役に立ちそうな(しかしクソの役にも立たない)情報が出てきてしまうのだ。そうです。私が有象無象です。

 

 役に立つと思ってつけたブックマークは役に立ったかい?というか、そもそもブックマークしたことすら覚えてるか?必要に迫られたら結局、人は検索するのだよ。ブックマークは「Google」だけでいい。